2010年12月3日、僕たちの剣道は---終わった。
今日で剣道の授業は最後だったらしい。
軽く準備運動をした後にいろんな人と刹那の攻防を繰り広げる。
竹刀と竹刀のぶつかる音が響き、
床を強く踏む音が響き、
防具に竹刀の当たる快音が剣道場を満たす。
そして終わりを告げるチャイム。
そう、僕たちの剣道は終わってしまった。
足元から伝わる冷たさ、
数多の人に使われた防具、
毛の量が頭より眉の方がはるかに多い先生。
名残惜しいものはあるものの出会いあれば別れあり。
僕たちは竹刀を袋に戻し、振り向かずに部屋を出た。
三学期から襲いかかる12分間走の地獄なんて、その時の僕らには考えもしなかった。
0 件のコメント:
コメントを投稿